50代・60代から始めるバドミントン|無理なく続けるコツとトリプルスという選択肢
先に押さえたいポイント
- 開始年齢の多寡や上達速度は断定できない。今の体調と初心者対応を確認する。
- 短時間の基礎練習から始め、急な強い痛みや歩行困難があれば速やかに受診する。
- トリプルスでも負荷は変わる。移動範囲・役割・休憩を相談して参加する。
50代・60代から始める際の体験先、用具、運動量の確認を紹介します。トリプルスや年代別大会の条件も、通常のダブルスと区別して整理します。
開始年齢より、今の体調と練習環境を確認する
50代・60代という年齢だけでは、参加できる運動の強さや上達の速さは決まりません。年齢別大会の存在も、同年代から始める人の多さを示す統計ではありません。
見学前には「未経験で、最初は短時間の基礎練習を希望しています。途中で休めますか」と伝えてください。持病や運動時の症状がある場合は、運動の可否・強度を医療機関で相談しましょう。
足首・かかとの痛みを我慢しない
バドミントンには踏み込みや方向転換があります。軽い動きから始め、疲労や痛みが出たら負荷を下げるか中止します。ストレッチだけでケガを防げるとは言えません。
急な強いかかとの痛み、断裂音、歩行の困難は、アキレス腱断裂などの可能性もあるため速やかな受診が必要です。自分で確かめるために何度もつま先立ちをしたり、痛い部分を強く伸ばしたりしないでください。
詳しくはケガへの備えも参照してください。
始める前の準備と最初の練習(いきなり試合に入らない)
体を壊してしまう典型的なパターンのひとつが、初日からいきなり試合(ゲーム)に入ってしまうことです。ゲームは無意識に全力を出しやすく、急なダッシュやストップが増えるため、体が慣れる前には負担が大きくなりがちです。
最初は、軽い動きから少しずつ体を慣らしていくのがおすすめです。次のような順番を意識すると、無理なく始められます。
- 体を温める: 軽く歩く・ゆっくり動くなどで体温を上げ、ふくらはぎやアキレス腱を中心にストレッチをしておく。
- ゆるい基礎打ちから: 近い距離での打ち合いなど、急な移動が少ない練習でシャトルとラケットの感覚に慣れる。
- 動きを少しずつ広げる: 体が温まってきたら移動を伴う練習へ。息が上がりすぎたら遠慮なく休む。
- ゲームは慣れてから: 試合形式は体が動きに慣れてきてから。最初から勝ち負けにこだわらない。
ラケットを振るときは手首だけを力任せに動かさず、握りと腕・体の動きを指導者と確認してください。フォアハンドとバックハンドでは前腕の回し方も異なるため、すべてのショットを「回内」だけで説明することはできません。
始めるにあたって必要な道具や練習場所の探し方など、全体像を先につかんでおきたい方は、大人から始める人向けの入門記事もあわせて参考にしてください。
トリプルスという3対3の選択肢
トリプルスは3対3で行うバドミントンです。北海道バドミントン協会掲載のルールでは、リベロ以外の2人がダブルス同様にサービスとサービスレシーブを担当します。リベロは同一ゲーム中に交代できず、ゲームごとに交代する規定です。参加大会で採用するルールを確認してください。
3人で範囲を分担できますが、運動負荷はラリーや役割によって変わります。「必ず体への負担が小さい」「リベロは守備専任」とは限りません。接触を避けるため、誰が中央の球を取るかを決めて試しましょう。
日本バドミントン専門店会のサイトでは全国トリプルス選手権の案内が公開されています。身近な練習で体験できるかも主催者に問い合わせてみてください。
目標がほしくなったら:シニアの大会という受け皿
続けているうちに「同じくらいの年代の人と、腕試しをしてみたい」と思うようになる方もいます。バドミントンには、そうした気持ちの受け皿となるシニアの公式大会が、全国・地方に用意されています。
代表的なのが全日本シニアバドミントン選手権です。5歳刻みの年代別カテゴリーが設けられており、同じ世代同士で競い合えるのが大きな特徴です。
- 60歳以上・65歳以上・70歳以上といった年代別の種目がある。
- さらに75歳以上・80歳以上・85歳以上の公開競技も設けられている。
- 年代が細かく分かれているため、無理なく同世代と対戦できる。
このように大会が細かく年代分けされていること自体が、シニア世代が長く現役で楽しんでいる証でもあります。もちろん、大会に出ることが目的でなくても構いません。「いつか出てみたい場所がある」と知っておくだけでも、日々の練習の張り合いになります。
出場資格・日程・エントリー方法は大会ごとに異なります。挑戦してみたくなったら、最新情報は必ず公式サイトや大会要項で確認してください。シニアの公式戦の全体像は2026年全日本シニアの参加ガイド|年代・種目・資格と申込で詳しく解説しています。
長く続けるための考え方
50代・60代から始めるうえで、いちばん大切なのは「続けること」です。上達は続けた先についてくるものであり、最初から高い目標を掲げて無理をすると、かえって長続きしにくくなります。
- 目標は「続けること・怪我をしないこと」に置く: 勝ち負けよりも、来週も無理なくコートに立てる状態を大切にする。
- 同じレベルの仲間がいる場所を選ぶ: 実力が近い相手がいると打ち合いが成立しやすく、通うのが楽しくなる。同レベルの仲間がいるクラブ選びは成功の鍵とされています。
- 形式だけで負荷を決めない:ダブルスやトリプルスでも強度は上がります。球の速さ、移動範囲、ゲーム時間、休憩を相談して調整します。
- 体の声を聞く: 疲れや違和感があれば休む勇気を持つ。年齢に応じた休養も練習の一部と考える。
体力に頼らず、配球や立ち位置の工夫で楽しむ視点を持つと、年齢を重ねてからでも上達を実感しやすくなります。省エネの戦い方に興味が出てきたら、40代・50代のバドミントン上達|練習量・配球・体づくりの見直しもあわせて読んでみてください。
よくある質問
50代から未経験で始めるには?
短時間の基礎練習から参加できる教室・クラブを探します。年齢だけで可能な運動強度は判断できないため、持病や運動時の症状がある方は医療機関に相談してください。
トリプルスなら必ず楽ですか?
いいえ。3人で範囲を分担できますが、ラリーや役割で負荷は変わります。中央の球の担当を決め、移動範囲と休憩を調整して試しましょう。
シニアの全国大会はありますか?
2026年第43回全日本シニアの要項では年代別に種目が設定され、75歳以上・80歳以上は公開種目です。参加条件や申込経路は要項と所属協会の案内を確認します。
まとめ
- 開始年齢の多寡や上達速度は断定できない。今の体調と初心者対応を確認する。
- 短時間の基礎練習から始め、急な強い痛みや歩行困難があれば速やかに受診する。
- トリプルスでも負荷は変わる。移動範囲・役割・休憩を相談して参加する。
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