ガットのテンション(ポンド)の目安|推奨範囲の見方と調整するときの注意点
先に押さえたいポイント
- 競技レベルだけで最適なポンド数は決まらない。
- モデルと重量区分ごとの推奨範囲を先に確認する。
- 変更理由を一つ決め、張り条件と練習結果を記録する。
テンションはラケットの推奨範囲と現在の打感から相談します。レベル別の固定ポンド数を使わず、張り方と条件をそろえて比較する方法を紹介します。
ポンド数は張るときの力の設定
テンションは張るときの張力を指し、ポンド(lb、lbs)で案内されます。同じ糸・フレーム・張り方なら、設定値を高くすると面は硬くなる方向です。ただし他の条件が違えば、同じ数字でも打感は同じになりません。
張り機の設定値と、使用中の面全体の硬さや残っている張力を混同しないでください。
高い方が上級、低い方が安全とは決められない
設定を変えると面のたわみと打感が変わりますが、スマッシュ速度、コントロール、体への負担を張力だけで決めることはできません。高い張力でも低い張力でも、その人のスイングやラケットとの相性があります。
「速く振れる人だけが反発を得る」「低いほど必ず遠くへ飛ぶ」という説明は避け、同じ球を打った結果で確認しましょう。
最初にモデルと重量区分の推奨範囲を読む
例としてヨネックス2026カタログのアストロクス99プロは、4Uが20〜28lbs、3Uが21〜29lbsです。同じモデルでも重量区分により範囲が違います。この数字を他のラケットに当てはめないでください。
現在の型番とU区分を店へ伝え、推奨範囲の中で、体格・使用経験・希望する打感に合わせて相談します。初心者全員16〜20lbs、上級者全員27〜30lbsという共通基準はありません。
大幅変更を避ける理由は、比較しやすくするため
張力とストリングを同時に大きく変えると、感触の変化の理由が分かりにくくなります。まず現在の設定で困る場面を一つ挙げ、その改善を目的として小さく変更する方法を提案します。
上達したら必ず上げる必要はありません。痛みや違和感が出る設定を、慣れるまで我慢して使い続けないでください。
推奨範囲と本体の状態を守る
メーカーは、推奨張力の超過やフレーム原型を損なう張り上げを破損の原因として注意しています。推奨範囲内でも、傷んだフレームを張り直してよいという意味ではありません。
張る前にフレームとグロメットの点検を依頼し、保証の適用は製品の保証規定で確認します。上級者の使用値を理由に、自分のラケットの範囲を超えないでください。
変更前後を比べる記録
- ラケット、ストリング、設定張力、張替日を残す。
- 困る場面を一つ選ぶ。
- 店と相談して推奨範囲内で小さく変更する。1lbは比較幅の例であり義務ではない。
- クリア、レシーブ、ネット前を同じ順で試す。
- 良くなった点と悪くなった点を両方記録する。
シャトルや練習環境が違うときはその条件も残します。設定が合っていれば維持する選択肢もあります。
よくある質問
初心者は何ポンドですか?
共通の数字はありません。自分のモデルの推奨範囲を確認し、体格・使用経験・希望する打感を伝えて相談します。
テンションを上げるとスマッシュは速くなりますか?
張力だけで速度は決まりません。今のラケットとスイングでどう変わるかを比較してください。
1ポンドずつ必ず上げますか?
上げる義務はありません。1lbは変化を比べる幅の一例で、合っていれば維持し、必要なら下げることも相談できます。
まとめ
- 競技レベルだけで最適なポンド数は決まらない。
- モデルと重量区分ごとの推奨範囲を先に確認する。
- 変更理由を一つ決め、張り条件と練習結果を記録する。
ガットの張替え日・テンション・費用は、アプリの「ガット張替え記録」で管理できます。