バドミントン再開ガイド|変わったルール・用具・練習量の確認
先に押さえたいポイント
- 復帰の速さは個人差がある。近距離の打球から今の動きを確認する。
- 2026年の基本は21点3ゲーム制。サービスの高さはシャトル全体が1.15m以下。
- 保管していた用具は点検し、負荷は体調に合わせて段階的に戻す。
ブランク後にバドミントンを再開する際の、ルール・用具・練習量の確認を整理します。以前の強度へ急に戻さず、体調を見ながら進める方法を紹介します。
以前の感覚と今の動きを分けて確認する
ブランクの後は、打点や移動のタイミングに戸惑うことがあります。何回で戻るかは一律に決められません。「昔の実力は残っているはず」と強度を上げず、今できる動きを出発点にします。
- 近距離で軽く打ち、空振り・フレームへの接触を確認する。
- 左右へ小さく動き、打った後に姿勢を保てるか確認する。
- その場でできても移動すると崩れるなら、移動範囲を小さく戻す。
これは復帰時の観察手順の提案です。回復を保証するプログラムではありません。
あなたが辞めてから変わったルール年表
10年・20年前に打っていた方がまず戸惑うのが、得点の数え方の変化です。「サーブ権がないと点が入らないのでは?」という疑問を持つ方も多いですが、現在のルールはそこから大きく変わっています。まずは大きな流れを年表で押さえましょう。
| 時期 | 得点方式 | 特徴 |
|---|---|---|
| 〜2006年頃まで | サービスポイント制 | サーブ権を持つ側だけが得点。ダブルスにはセカンドサーバーもあった |
| 2006年〜 | ラリーポイント制(21点) | サーブ権に関係なく毎ラリーで得点。1ゲーム21点の3ゲーム制 |
| 2027年1月4日〜 | 15点制(3ゲーム) | BWF承認の新方式。国内は2027年1月4日から導入予定 |
かつてのサービスポイント制では、サーブ権を持っている側だけが得点でき、相手のミスで得点する場合もいったんサーブ権を奪ってから次のラリーで加点する形でした。ダブルスでは「セカンドサーバー」という仕組みもあり、2人がそれぞれサーブ権を持つ考え方が存在しました。
これが2006年に導入されたラリーポイント制で大きく変わりました。サーブ権のあるなしに関係なく、1ラリーごとに勝った側へ点が入り、1ゲームは21点。ダブルスのセカンドサーバーの仕組みもなくなり、得点の流れがぐっとシンプルになりました。2006年以降にプレーしていた方は、すでにこの方式を経験している場合があります。
「サーブ権がないと点が入らない」という記憶は、2006年より前のルールです。現在は毎ラリーで得点が入る21点制。まずはこの前提を上書きしておくと、ゲームにスムーズに入れます。
そして今後さらに大きな変更が控えています。BWF(世界バドミントン連盟)が3ゲーム×15点制を承認しており、国内では2027年1月4日から導入される予定です。現在(2026年)はまだ21点3ゲーム制が現行ですので、今から再開するならまず21点制に慣れ、2027年以降に15点制へ切り替える流れを意識しておくとよいでしょう。得点ルールの全体像はバドミントンのルールと点数の数え方|サービスルールから2027年の新15点制までで詳しく解説しています。
現在のサービスの高さを確かめる
日本バドミントン協会の2026年競技規則第9条では、打つ瞬間にシャトル全体がコート面から1.15m以下であることが必要です。自分の腰の高さだけでは判断できません。
また、サーバーとレシーバーの両足の一部を床に接地して静止させる必要があるのは、サービス開始からサーバーが打つまでです。高さだけでなく、この動作も確認しましょう。大会では採用する規則と審判の指示に従ってください。
保管していた道具は使用前に点検する
古い道具がすべて使えないわけではありませんが、未使用でも劣化は進みます。まずシューズの靴底の硬化・摩耗・剥がれ、ラケットの亀裂、グリップとグロメットの消耗を確認してください。異常がある物は使用を中止します。
ストリングは使用・保管状況によって状態が変わります。長く張った物を必ず張り替える、必ず切れやすいと決めつけず、ラケット本体も含め販売店で状態を見てもらいましょう。買い替えは流行より安全と扱いやすさを基準にします。
負荷を段階的に戻す再開ステップ
再開でいちばん避けたいのが、初日に張り切りすぎて怪我をしてしまうことです。ブランク明けの体は、本人の感覚以上に筋力や柔軟性が落ちていることがあります。最初の1か月は「動きを取り戻す期間」と割り切り、段階的に負荷を上げていきましょう。
- いきなり試合に入らない: 再開初日からゲームに参加すると、無意識に全力を出してしまいがちです。まずは基礎打ちで打点とタイミングの感覚を戻すことから始めましょう。
- 最初から強打しない: 力いっぱいのスマッシュやクリアを繰り返すと、手首や肩を痛めやすいとよく言われます。最初は軽く当てる意識で、フォームを思い出すことを優先します。
- ウォームアップとクールダウンを丁寧に: 準備運動とストレッチを省かないだけでも、体への負担は変わってきます。急な切り返しや踏み込みが多い競技なので、下半身を中心にほぐしておきましょう。
- 頻度を少しずつ上げる: 週1回から始め、体の反応を見ながら回数を増やしていくと、疲労や違和感に気づきやすくなります。
急にかかと周辺が強く痛む、断裂音を感じる、歩きにくい場合は運動を中止し、速やかに医療機関へ相談してください。痛みをストレッチで押し切らないでください。
また、打撃動作では「手首のスナップで打つ」という表現を耳にすることがありますが、フォアハンドのオーバーヘッドでは力を伝える動きの一つが回内(前腕の回旋)です。手首だけをひねって強く打とうとすると負担がかかりやすいので、再開時こそ腕全体の使い方を確かめながら、無理のない範囲でフォームを戻していきましょう。
再開後の楽しみ方(サークル・大会)
感覚が戻ってきたら、続けられる場所を持つことが再開を長続きさせるコツです。ひとりで打つよりも、仲間と定期的に打てる環境があると、上達も楽しさもぐっと増します。主な選択肢は次の2つです。
- サークル・練習会に入る: 定期的に打てる場所ができ、レベルの近い仲間と続けやすくなります。ブランクがある人は「初心者歓迎」「再開者歓迎」を掲げるサークルから始めると、無理なく感覚を戻せます。探し方はバドミントンサークル・クラブの探し方|自分に合う練習会を見つけるコツを参考にしてください。
- 大会に出てみる: 目標があると練習にも張り合いが生まれます。まずは初級・エンジョイ向けの大会から挑戦するのがおすすめです。参加する大会がどの点数制で行われるかは、必ず要項で確認しておきましょう。
再開後は、強打だけでなく配球や高さを試す方法もあります。年齢だけで戦い方を固定せず、今の移動力と得意なショットに合わせましょう。配球と練習の考え方では具体的な練習を紹介します。
サークルや大会に参加すると、活動日や出欠の管理が必要になります。スマートスコアのようなアプリを使えば、大会日程の管理・サークルの出欠・練習の組み合わせづくりまでまとめて行え、再開後の活動を続けやすくなります。
よくある質問
空振りが多いときはどう再開しますか?
回復までの日数は一律には言えません。近距離の基礎打ちから始め、打点が安定してから移動範囲を広げます。痛みがあれば中止します。
現在はサーブ権がなくても得点できますか?
はい。2026年の基本ルールは毎ラリーで勝った側が得点する21点3ゲーム制です。大会独自の短縮方式は要項を確認してください。
昔のラケットとシューズは使えますか?
使用前の点検が必要です。靴底の硬化や剥がれ、ラケットの亀裂などがあれば使用を中止し、状態が分からなければ販売店に相談します。
2027年の得点方式は変わりますか?
日本バドミントン協会は2027年1月4日から3ゲーム15点制を導入する予定と発表しています。参加大会の採用方式も確認してください。
まとめ
- 復帰の速さは個人差がある。近距離の打球から今の動きを確認する。
- 2026年の基本は21点3ゲーム制。サービスの高さはシャトル全体が1.15m以下。
- 保管していた用具は点検し、負荷は体調に合わせて段階的に戻す。
サークル練習の対戦組み合わせはアプリが自動で作成。試合結果は「試合記録」に残せます。

