ラケットの3U・4Uの違いとU/G表記の読み方|重さとグリップサイズの選び方
バドミントンラケットのフレームやパッケージに書かれた「4U5」という表記。買おうとして初めて見ると、これが重さなのか、太さなのか、番手なのか、まったく見当がつかないという方も多いはずです。しかもU表記もG表記も「数字が大きいほど大きい」わけではないという、ちょっと直感に反する読み方をします。
この記事では、U表記(重さ)とG表記(グリップの太さ)の読み方を目安表つきで整理し、流通の中心である3Uと4Uの使い分け、そして重さとバランスの組み合わせで選ぶ考え方までをわかりやすく解説します。読み終えれば「4U5」がスラスラ読め、自分に合う一本の当たりをつけられるようになります。
ラケットに書いてある「4U5」とは
ラケットのシャフト付近やグリップエンド、あるいはパッケージには「4U5」「3U4」のような英数字が印字されています。これは暗号でも型番でもなく、そのラケットの重さとグリップの太さを表す規格表記です。読み方はとてもシンプルで、前半と後半に分けて考えます。
- 前半(U表記)=重さの区分。「4U」「3U」の部分がラケットの重さのグレードを示します。
- 後半(G表記)=グリップの太さ。「5」「4」の部分がグリップ(握り)の太さを示します。表記上はUを省いて「4U5」のように書かれることもあれば、「4UG5」と両方明記されることもあります。
つまり「4U5」は「重さは4Uクラス、グリップは5(G5)」という意味です。同じモデルでも「4U5」「4U6」「3U5」のように、重さとグリップの組み合わせ違いで複数のバリエーションが用意されているのが一般的です。
U表記もG表記も「数字が大きいほど軽い/細い」という、直感と逆の並びです。まずはこの大原則を押さえておくと、以降の表がすっと頭に入ります。
U表記の読み方|数字が大きいほど軽い(重さの目安表)
U表記はラケットの重さの区分です。ポイントは繰り返しになりますが、数字が大きいほど軽くなること。おおむね約5gずつの刻みでグレード分けされています。ヨネックス基準の目安を表にすると、次のようになります。
| U表記 | 重さの目安 | ざっくりした位置づけ |
|---|---|---|
| 2U | 約90.0〜94.9g | 重め。パワー・打ち応え重視 |
| 3U | 約85.0〜89.9g | 標準的な重さ。しっかり感 |
| 4U | 約80.0〜84.9g | 軽め。操作性・振り抜き重視(近年の主流) |
| 5U | 約75.0〜79.9g | かなり軽い。取り回し最優先 |
| F | 約73g前後 | 非常に軽量なクラス |
表のとおり、番号が1つ上がる(例:3U→4U)ごとに、目安でおよそ5g軽くなります。5gと聞くとわずかに思えますが、ラケットは腕を伸ばした先で高速に振る道具なので、この差は振り心地としてはっきり体感できます。軽いほうが速く振りやすく、疲れにくい一方で、当たり負けしやすく打球が軽くなりやすいという裏返しもあります。
ここで示した重さの数値はあくまで目安です。同じ「4U」でもメーカー・製品によって前後しますし、ガットやグリップテープを巻けば実際の総重量はさらに増えます。カタログ値は「素の目安」として捉えてください。
なお、ジュニア用ラケットは大人用より軽い5U以下〜4Uが目安とされることが多く、体格に合わせて選ぶのが基本です。子ども用の選び方はラケットの選び方の総合ガイドもあわせて参考にしてください。
G表記の読み方|数字が大きいほど細い(グリップの目安表)
G表記はグリップ(握り)の太さを表します。こちらもU表記と同じルールで、数字が大きいほど細くなります。目安として、グリップの周囲(周り)の長さで比較すると次のようになります。
| G表記 | グリップ周囲の目安 | 向いている人の目安 |
|---|---|---|
| G4 | 約84〜85mm | 手が大きめ・太めの握りが好みの方 |
| G5 | 約81mm(標準) | 迷ったらまずここ。標準的な太さ |
| G6 | 約78〜79mm | 手が小さめ・細い握りが好みの方 |
グリップの太さは、フィーリングや握りやすさに直結します。細いほうが指を細かく動かしやすく、太いほうが手のひらで安定して支えやすいという傾向がありますが、最終的には好みと手の大きさ次第です。また、細めを選んでおいてグリップテープを重ね巻きすれば後から太くできますが、逆に太いものを細くするのは難しいため、迷ったら標準〜やや細めを選び、テープで調整するという考え方も実用的です。
店頭に並ぶモデルは「4U5」など特定の組み合わせで在庫されていることが多く、希望のU・Gの組み合わせが常にあるとは限りません。人気の組み合わせは在庫が動きやすいので、こだわりがある場合は早めに確認しておくと安心です。
ジュニア用はグリップも細めのG5〜G7が目安とされます。周囲の数値はメーカー・製品によって異なるため、可能なら実際に握って確かめるのが確実です。
3Uと4Uの使い分け|パワーか操作性か
数あるU表記のなかでも、実際に店頭で目にする主力は3Uと4Uです。そして近年は4Uが主流になっています。この2つは、性格がはっきり分かれます。
| 項目 | 3U(約85〜89.9g) | 4U(約80〜84.9g) |
|---|---|---|
| 重さ | やや重い | やや軽い |
| 強み | パワー・打ち応え・安定感 | 操作性・振り抜き・取り回し |
| スマッシュ | 重い球を出しやすい | 速い連続動作がしやすい |
| 疲れにくさ | 重い分やや疲れやすい | 軽い分ラリーで扱いやすい |
| 向いている人 | しっかりした打球感・力に自信 | 速い展開・取り回し重視・初〜中級 |
ざっくり言えば、3U=パワーと打ち応え、4U=操作性と振り抜きです。重い3Uは球にしっかり力を乗せやすく、打ったときの手応えを好む方に向きます。軽い4Uは前後の切り返しや連続したスマッシュ・レシーブといった素早い動作がしやすく、ダブルスの速い展開でも扱いやすいのが魅力です。
「重いほうがスマッシュが速い」と考えがちですが、実際には自分の筋力と振りの速さで扱える範囲であることが前提です。重すぎて振り遅れれば、かえって威力もコントロールも落ちます。迷ったら、まずは扱いやすい4Uから試してみるのが無難です。
3Uか4Uかは「単独の重さ」だけで決めない、というのが大事な考え方です。同じ4Uでも、後述するバランスの違いで振ったときの重さの感じ方は大きく変わります。
バランスとの組み合わせで考える
重さ(U表記)と並んで振り心地を左右するのがバランス(バランスポイント)です。これはグリップエンドから測った重心の位置のことで、同じ重さでも重心が先端寄りか手元寄りかで、振ったときの「重さの感じ方」がまったく変わります。目安として3つに分類されます。
| タイプ | 重心の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| ヘッドヘビー | 約300mm以上 | 先端が重く感じる。攻撃・重い球向き |
| イーブン | 約292〜297mm | クセが少なく万能。バランス型 |
| ヘッドライト | 約289mm以下 | 手元が軽く感じる。操作性・速い展開向き |
例えば同じ4Uでも、ヘッドヘビーなら「軽いのにしっかり球が飛ぶ」感覚になり、ヘッドライトなら「とにかく素早く振れる」感覚になります。つまり「4Uだから軽くて楽」と一括りにはできないのです。重さとバランスは必ずセットで考えましょう。境界となる数値は各社で異なる目安なので、参考程度に捉えてください。
さらに、シャフト(柄のしなり具合)の硬さも組み合わせに影響します。柔らかいシャフトはしなりで楽に飛ばせて初心者や非力な方向き、硬いシャフトは弾きが速い反面しっかり振り切る力が要り上級者向きです。重さ・バランス・シャフトの3要素の関係はバランスの違いと選び方の記事やシャフトの硬さの記事で詳しく解説しています。
攻撃したいからと安易にヘッドヘビーの3Uを選ぶと、重くて振り切れず逆効果になることもあります。「攻撃性能」と「扱える軽さ」はトレードオフ。自分の力で最後まで振り切れるかを基準にしましょう。
自分に合う組み合わせの見つけ方
ここまでの要素をふまえて、自分に合う「重さ×グリップ×バランス」を絞り込む手順を整理します。
- まず重さの当たりをつける:迷うなら主流の4Uから。パワーと打ち応えを重視するなら3Uも候補に。
- グリップは標準〜やや細めから:標準はG5。細めが好みならG6、テープで太さは後から足せます。
- バランスで性格を決める:攻めたいならヘッドヘビー、速い展開ならヘッドライト、迷えばイーブン。
- シャフトの硬さを合わせる:非力・初心者は柔らかめ、しっかり振れるなら普通〜硬め。
- 可能なら実際に振る:数値は目安。試打やレンタルがあれば、振り比べての体感が一番の判断材料です。
初心者の方が最初の一本を選ぶなら、おおむね5,000円以上のオールカーボン製から選ぶのが安心とされています。1,000円程度のアルミ・鉄製は重くて扱いにくく、かえって上達を妨げやすいためです。また、ラケットは張り上げ前(フレームのみ)の販売が基本で、量販店には張り上げ済みモデルもあります。すぐ使いたい初心者は張り上げ済みも選択肢になります。
大会に持ち込む用具については、色や仕様の細かな規定が大会の等級・主催者によって異なる場合があります。必ず出場する大会の要項で確認してください。
一本に決めきれないうちは「主流の4U・標準G5・イーブンバランス・普通のシャフト」から始めるのが失敗しにくい入り口です。使い込むうちに「もっと軽く」「もっと攻撃的に」と好みが見えてきたら、次の一本で寄せていきましょう。
よくある質問
4U5とはどういう意味ですか?
前半の「4U」が重さ区分、後半の「5」がグリップの太さ(G5)を表します。ヨネックス基準の目安では、4Uは約80.0〜84.9g、G5は周囲約81mmで標準的な太さです。つまり4U5は「操作性寄りの軽さで、標準的な太さのグリップ」という組み合わせを意味します。数値はメーカー・製品により前後します。
U表記は数字が大きいほど重いのですか?
逆です。U表記は数字が大きいほど軽くなります。目安として2U=約90.0〜94.9g、3U=約85.0〜89.9g、4U=約80.0〜84.9g、5U=約75.0〜79.9gと、約5gずつ刻みで区分されます。これはヨネックス基準の目安で、メーカーや製品により前後します。
G表記も数字が大きいほど太いのですか?
U表記と同じく、G表記も数字が大きいほど細くなります。目安の周囲でG4は約84〜85mm、G5は約81mm(標準)、G6は約78〜79mmです。数字が大きいほどグリップが細く、握りが小さい方や細い握りが好みの方向けです。数値はメーカー・製品により異なります。
3Uと4Uはどちらを選べばよいですか?
流通の中心は3Uと4Uで、近年は4Uが主流です。3Uは重い分パワーと打ち応えが出やすく、4Uは軽い分操作性と振り抜きに優れます。迷ったら操作しやすい4Uから試すのが無難ですが、重さは単独ではなくバランスとの組み合わせで振り心地が変わるため、両方を実際に振り比べて選ぶのがおすすめです。
重いラケットのほうがスマッシュは速く打てますか?
重さがあるほど当たり負けしにくく重い球を出しやすい傾向はありますが、速く打てるかは筋力・振りの速さ・タイミングの相性で変わります。重すぎると振り遅れて逆に威力が落ちることもあります。重さはヘッドヘビー・イーブンなどバランスとの組み合わせで感じ方が変わるため、実際に振って扱える範囲で選ぶことが大切です。
まとめ
- 「4U5」は前半が重さ(U表記)、後半がグリップの太さ(G表記)を表す規格表記です。
- U表記は数字が大きいほど軽い。目安で3U=約85〜89.9g、4U=約80〜84.9gと約5g刻みです。
- G表記も数字が大きいほど細い。G5(約81mm)が標準で、迷ったらここが基準になります。
- 流通の中心は3Uと4Uで近年は4Uが主流。3U=パワー、4U=操作性という性格の違いがあります。
- 重さは単独でなくバランス・シャフトの硬さと組み合わせて選ぶのが失敗しないコツです。
U・G表記の読み方さえ押さえれば、店頭やカタログのラインナップがぐっと選びやすくなります。ここで挙げた数値はすべて目安で、メーカー・製品により前後します。最終的には実際に振ってみて、自分の力で気持ちよく振り切れる一本を選んでください。
本記事は各メーカー公式サイトの規格情報と、複数のバドミントン専門店・専門メディアで共通して語られる内容をもとに編集部が構成しています。
※数値・仕様はメーカー・製品により異なります。購入・使用の際は各製品の表示をご確認ください。