【保存版】バドミントンのフォルト(反則)一覧|サービス・ラリー中・動作のケース別まとめ
「今のはフォルト?」「ネットに触れたけどセーフ?」——試合中に迷いやすいバドミントンのフォルト(反則)を、サービス・シャトル・ラリー中・動作の4区分で網羅的に整理しました。初めて審判をする方、サークルでセルフジャッジをする方、ルールをきちんと理解したいプレーヤーの方に向けた保存版です。
この記事でわかること: フォルトとは何か(ラリーの失点になる反則)、サービスで気をつける規定(1.15m・シャフト向き・フットフォルト・スピンサーブ禁止)、ラリー中に起こるフォルト(ライン外・ボディタッチ・ホールディング・2度打ちと例外)、ネットタッチやオーバーネットなど動作のフォルトと例外、そして紛らわしいケースの判断です。
フォルトとは|ラリーの失点になる反則
バドミントンにおけるフォルトとは、競技規則で禁止された行為やミスのことで、フォルトを犯した側がそのラリーを失う(相手に1点が入る)ことになります。現行は21点制(2027年1月4日から15点制へ移行予定)で、いずれもラリーポイント制のため、フォルトはそのまま失点に直結します。1回のフォルトが1点になるからこそ、どんな行為がフォルトなのかを正しく理解しておくことが、公平な試合とスムーズな運営につながります。
フォルトは、サーブを打つ前の準備段階から、ラリーが終わる瞬間の動作まで、試合のあらゆる場面で起こりえます。特にサービス周りとネット際は判定が難しく、セルフジャッジのサークルでは意見が分かれやすい部分です。まずは「どの場面で・どんな行為が」フォルトになるのかを場面別に押さえておきましょう。
フォルトは大きく分けて、次の4つの場面で起こります。まずは全体像をつかみましょう。
| 区分 | おもなケース |
|---|---|
| サービスのフォルト | 打点の高さ・シャフト向き・フットフォルト・スピンサーブなど |
| サービス時のシャトルのフォルト | ネット上に乗る・越えた後ひっかかる・レシーバーのパートナーが打つ |
| ラリー中のフォルト | ライン外・天井や壁に接触・ボディタッチ・ホールディング・2度打ちなど |
| 動作のフォルト | ネットタッチ・オーバーネット・妨害・故意に注意をそらす行為 |
フォルトと似た概念に「レット」があります。フォルトは失点になりますが、レットはプレーのやり直しで得点が動きません。両者の違いはバドミントンの「レット」とは?やり直しになる7つのケースで詳しく整理しています。
※フォルトの適用は審判の判断を伴う場面もあります。大会・年度により運用が異なる場合があります。最新の競技規則・大会要項でご確認ください。
サービスのフォルト|1.15m・シャフト・フットフォルト・スピンサーブ禁止
サービスは細かい規定が多く、フォルトになりやすい場面です。競技規則ではサービスについて次のような点が定められています。
- 打点の高さ:打つ瞬間、シャトル全体がコート面から1.15m(115cm)以下であること。高い位置で打つとフォルトです。
- ラケットのシャフト向き:打つ瞬間、ラケットのシャフトが下向きであること。
- フットフォルト:サーバー・レシーバーとも、打つ(受ける)まで両足の一部がコート面に接地していること。足を浮かせたり動かしたりするとフットフォルトです。
- 不当な遅延の禁止:サービスを不当に遅らせる行為は認められません。
2025年5月1日施行の改訂で、シャトルに回転を加えて放す「スピンサーブ」が全面禁止されました。回転をかけて打つとサービスのフォルトになります。
サービスコートの左右も間違えないようにしましょう。自分のスコアが0または偶数のときは右、奇数のときは左から打ちます(単複共通)。ダブルスではサーバーと斜めに向き合う人がレシーバーです。立ち位置の詳しい追い方はダブルスのサービスコートはどっち?偶数=右・奇数=左の覚え方で解説しています。
※サービス規定の数値・運用は大会・年度により異なる場合があります。最新の競技規則・大会要項でご確認ください。
サービス時のシャトルのフォルト
サービスは打ち方だけでなく、打った後のシャトルの動きによってもフォルトが生じます。せっかく正しいフォームで打っても、シャトルがネットに阻まれてしまえば失点になるため、次のケースを覚えておきましょう。サービスの際のシャトルに関するフォルトは次のとおりです。
- 打ったシャトルがネットの上に乗ってしまう
- ネットを越えた後にネットへひっかかる
- レシーバーではなく、そのパートナー(ダブルス)が打ってしまう
「ネットに乗る・挟まる」は場面によって扱いが変わります。サービス時はフォルト、ラリー中はレットです。同じ現象でもタイミングで結果が真逆になるため、混同しないようにしましょう。
※判定は審判の確認を伴います。大会・年度により運用が異なる場合があります。最新の競技規則・大会要項でご確認ください。
ラリー中のフォルト|ライン外・ボディタッチ・2度打ちほか
ラリーが始まってから起こるフォルトは種類が多く、セルフジャッジで迷いやすい部分です。おもなケースを整理します。
| ケース | 内容 |
|---|---|
| ライン外に落下 | シャトルが境界線の外に落ちる(アウト) |
| 天井・壁に接触 | プレー中のシャトルが天井や壁などに触れる |
| ボディタッチ | シャトルがプレーヤーの身体や着衣に接触する |
| ホールディング | シャトルを一瞬捕らえて投げるように打つ(運ぶ) |
| 2度打ち | 同一プレーヤーがシャトルを2回打つ |
| ペアの連続ヒット | ダブルスで味方2人が続けてシャトルを打つ |
2度打ちには例外があります。1回のストロークの中で、ラケット面を連続して滑るようにシャトルが当たった場合は、例外的にフォルトになりません。あくまで一連の動作が「1ストローク」であることが条件です。
ライン際の判定は選手同士のセルフジャッジになる場面も多く、トラブルの原因になりがちです。判定の考え方やマナーはバドミントンのルールと点数の数え方もあわせてご確認ください。
※アウト判定・接触判定は審判または当事者の確認によります。大会・年度により運用が異なる場合があります。最新の競技規則・大会要項でご確認ください。
動作のフォルト|ネットタッチ・オーバーネット・妨害
シャトルの落下位置や接触だけでなく、プレーヤーの動作そのものがフォルトになるケースもあります。ネット際での攻防や、相手を惑わせる行為が対象で、無意識にやってしまいがちなものも含まれます。代表的なものは次のとおりです。
- ネットタッチ:インプレー中に、ラケット・身体・着衣でネットやその支持物に触れる。
- オーバーネット:シャトルがまだ相手コート側にあるうちに、ネットを越えて打つ。
- 相手の妨害:相手の正当なプレーを妨げる行為。
- 注意そらし:大声を出す・身振りをするなど、故意に相手の注意をそらす行為。
オーバーネットには例外があります。ネットを越えてきたシャトルを、自分のコート側で打った際に、打った後の振り抜き(フォロースルー)でラケットや腕がネットを越えるのは、やむを得ないものとしてフォルトにはなりません。判断の基準は「打った瞬間のシャトルがどちら側にあったか」です。
| 状況 | 判定 |
|---|---|
| 相手側のシャトルを越えて触れて打った | オーバーネットでフォルト |
| 自分側で打ち、フォロースルーで越えた | やむを得ずフォルトではない |
| インプレー中にネットに触れた | ネットタッチでフォルト |
※動作のフォルトは審判の判断を伴う場面が多くあります。大会・年度により運用が異なる場合があります。最新の競技規則・大会要項でご確認ください。
紛らわしいケースの判断ポイント
ここまでの内容のうち、特に混同しやすいポイントを整理します。試合中に迷ったときの早見表として使ってください。
| 迷いやすいケース | 判断 |
|---|---|
| シャトルがネットに乗る・挟まる | サービス時=フォルト/ラリー中=レット |
| ラケットがネットを越えた | 打った瞬間シャトルが自分側=セーフ/相手側=オーバーネット |
| ラケット面を滑って2回当たった | 1ストローク内なら例外的にセーフ |
| ネットに触れた | インプレー中はフォルト |
なお、サービスコートを間違えた(順番違い・コート違い)場合は、発覚した時点で直ちに訂正し、スコアはそのままにします(さかのぼった修正はしません)。この扱いはサービスコートの記事で詳しく紹介しています。
フォルトかレットか迷ったときの原則は「失点になるのがフォルト、やり直しになるのがレット」です。判断がつかない微妙な場面は、審判の裁量やその場の合意によることも多いため、事前にルールの共通認識を持っておくとトラブルを減らせます。
※上記は代表的な整理です。大会・年度により運用が異なる場合があります。最新の競技規則・大会要項でご確認ください。
よくある質問
ネットに触れたら必ずフォルトになりますか?
インプレー中(シャトルが生きている間)に、ラケット・身体・着衣でネットやその支持物に触れるとフォルトになります。ラリーが完全に終わって決着がついた後に惰性で触れた場合は対象外と考えられますが、判断が微妙な場面は審判の裁量によります。※大会・年度により異なる場合があります。最新の競技規則・大会要項でご確認ください。
シャトルを打ち返すときにラケットが相手コート側へ出てしまいました。オーバーネットのフォルトですか?
打った瞬間のシャトルの位置が自分のコート側であれば、打った後の振り抜き(フォロースルー)でラケットがネットを越えても、やむを得ないものとしてフォルトにはなりません。シャトルがまだ相手コート側にあるうちに触れて打つとオーバーネットのフォルトになります。※大会・年度により異なる場合があります。最新の競技規則・大会要項でご確認ください。
1回のストロークでラケット面にシャトルが2回当たったらフォルトですか?
同一プレーヤーがシャトルを2度打つのはフォルトですが、1回のストロークの中でラケット面を連続して滑るように当たった場合は例外的にフォルトになりません。あくまで一連の動作が1ストロークであることが条件です。※大会・年度により異なる場合があります。最新の競技規則・大会要項でご確認ください。
スピンサーブは今も使えますか?
2025年5月1日施行の改訂で、シャトルに回転を加えて放すスピンサーブは全面的に禁止されました。回転をかけて打つとサービスのフォルトになります。サービスは打つ瞬間にシャトル全体がコート面から1.15m以下、ラケットのシャフトが下向きといった規定も守る必要があります。※大会・年度により異なる場合があります。最新の競技規則・大会要項でご確認ください。
シャトルがネットに乗ったり挟まったりしたら、フォルトですかレットですか?
タイミングで変わります。サービスの際にシャトルがネット上に乗る・越えた後ひっかかるのはサービスのフォルトです。一方、ラリー中の返球後にシャトルがネット上に乗る・ひっかかった場合はレット(プレーのやり直し)になります。「サービス時=フォルト、ラリー中=レット」と覚えると整理しやすいです。※大会・年度により異なる場合があります。最新の競技規則・大会要項でご確認ください。
まとめ
- フォルトは失点になる反則で、サービス・シャトル・ラリー中・動作の4区分で整理できます。
- サービスは1.15m以下・シャフト下向き・両足接地(フットフォルト)が基本。2025年5月1日からスピンサーブは全面禁止です。
- ラリー中はライン外・天井壁接触・ボディタッチ・ホールディング・2度打ち・ペア連続ヒットに注意。2度打ちは1ストローク内で滑るのは例外です。
- 動作ではネットタッチとオーバーネットが要注意。フォロースルーで越えるのはやむを得ずセーフです。
- 「ネットに乗る・挟まる」はサービス時=フォルト、ラリー中=レットと覚えると混同を防げます。
フォルトの判断はルールの理解とその場の合意が大切です。サークルや大会でセルフジャッジをする際は、あらかじめ共通認識を持っておくとトラブルを減らせます。スマートスコアは、そうしたバドミントンの活動全体をサポートします。
公益財団法人日本バドミントン協会(競技規則・大会運営規程・公認審判員規程)
※競技規則・各種規程は年度版で改訂されることがあります。記事の内容は2026年7月時点の情報です。実際の大会では必ず最新の競技規則・大会要項をご確認ください。