【保存版】バドミントンのフォルト(反則)一覧|サービス・ラリー中・動作のケース別まとめ
先に押さえたいポイント
- フォルトは失点になる反則で、サービス・シャトル・ラリー中・動作の4区分で整理できます。
- サービス違反は採用方式に沿って判定します。固定高はシャトル全体が1.15m以下、代替の腰高方式では腰とラケット方向を確認します。足・リリースなどの詳細は サービス判定の記事 へ進んでください。
- ラリー中はライン外・天井壁接触・ボディタッチ・ホールディング・2度打ち・ペア連続ヒットに注意。1ストロークで枠とストリング部分に続けて当たる場合は例外です。
サービスやラリー中の主なフォルトを、2026年度競技規則に沿って整理します。ネット越しの打球や連続接触の例外、レットとの違いも確認できます。
フォルトとは|ラリーの失点になる反則
バドミントンにおけるフォルトとは、競技規則で禁止された行為やミスのことで、フォルトを犯した側がそのラリーを失う(相手に1点が入る)ことになります。現行は21点制(2027年1月4日から15点制へ移行予定)で、いずれもラリーポイント制のため、フォルトはそのまま失点に直結します。1回のフォルトが1点になるからこそ、どんな行為がフォルトなのかを正しく理解しておくことが、公平な試合とスムーズな運営につながります。
フォルトは、サーブを打つ前の準備段階から、ラリーが終わる瞬間の動作まで、試合のあらゆる場面で起こりえます。特にサービス周りとネット際は判定が難しく、セルフジャッジのサークルでは意見が分かれやすい部分です。まずは「どの場面で・どんな行為が」フォルトになるのかを場面別に押さえておきましょう。
フォルトは大きく分けて、次の4つの場面で起こります。まずは全体像をつかみましょう。
| 区分 | おもなケース |
|---|---|
| サービスのフォルト | 採用する高さ基準・フットフォルト・スピンサーブなど |
| サービス時のシャトルのフォルト | ネット上に乗る・越えた後ひっかかる・レシーバーのパートナーが打つ |
| ラリー中のフォルト | ライン外・天井や壁に接触・ボディタッチ・ホールディング・2度打ちなど |
| 動作のフォルト | ネットタッチ・オーバーネット・妨害・故意に注意をそらす行為 |
フォルトと似た概念に「レット」があります。フォルトは失点になりますが、レットはプレーのやり直しで得点が動きません。両者の違いはバドミントンの「レット」とは?やり直しになる7つのケースで詳しく整理しています。
※フォルトの適用は審判の判断を伴う場面もあります。大会・年度により運用が異なる場合があります。最新の競技規則・大会要項でご確認ください。
サービスのフォルト|高さ基準・フットフォルト・スピンサーブ禁止
サービスは細かい規定が多く、フォルトになりやすい場面です。競技規則ではサービスについて次のような点が定められています。
- 打点の高さ:打つ瞬間、シャトル全体がコート面から1.15m(115cm)以下であること。高い位置で打つとフォルトです。
- サービス違反は採用方式に沿って判定します。固定高はシャトル全体が1.15m以下、代替の腰高方式では腰とラケット方向を確認します。足・リリースなどの詳細はサービス判定の記事へ進んでください。
- フットフォルト:サーバー・レシーバーとも、サービスの開始からサーバーがシャトルを打つまで、両足の一部を同じ位置で接地させます。レシーバーが返球する瞬間まで静止する規定ではありません。
- 不当な遅延の禁止:サービスを不当に遅らせる行為は認められません。
2025年5月1日施行の改訂で、シャトルに回転を加えて放す「スピンサーブ」が全面禁止されました。禁止されているのは、シャトルを放す手で回転を加えることです。
サービスコートの左右も間違えないようにしましょう。自分のスコアが0または偶数のときは右、奇数のときは左から打ちます(単複共通)。ダブルスではサーバーと斜めに向き合う人がレシーバーです。立ち位置の詳しい追い方はダブルスのサービスコートはどっち?偶数=右・奇数=左の覚え方で解説しています。
※サービス規定の数値・運用は大会・年度により異なる場合があります。最新の競技規則・大会要項でご確認ください。
サービス時のシャトルのフォルト
サービスは打ち方だけでなく、打った後のシャトルの動きによってもフォルトが生じます。せっかく正しいフォームで打っても、シャトルがネットに阻まれてしまえば失点になるため、次のケースを覚えておきましょう。サービスの際のシャトルに関するフォルトは次のとおりです。
- 打ったシャトルがネットの上に乗ってしまう
- ネットを越えた後にネットへひっかかる
- レシーバーではなく、そのパートナー(ダブルス)が打ってしまう
サービスがネット上に止まる、または越えた後に網にかかる場合はフォルトです。返球後との違いはレットの条件で確認してください。
※判定は審判の確認を伴います。大会・年度により運用が異なる場合があります。最新の競技規則・大会要項でご確認ください。
ラリー中のフォルト|ライン外・ボディタッチ・2度打ちほか
ラリーが始まってから起こるフォルトは種類が多く、セルフジャッジで迷いやすい部分です。おもなケースを整理します。
| ケース | 内容 |
|---|---|
| ライン外に落下 | シャトルが境界線の外に落ちる(アウト) |
| 天井・壁に接触 | プレー中のシャトルが天井や壁などに触れる |
| ボディタッチ | シャトルがプレーヤーの身体や着衣に接触する |
| ホールディング | シャトルを一瞬捕らえて投げるように打つ(運ぶ) |
| 2度打ち | 同一プレーヤーがシャトルを2回打つ |
| ペアの連続ヒット | ダブルスで味方2人が続けてシャトルを打つ |
2度打ちの例外は、1回のスイングでラケットの枠とストリング部分に続けて当たる場合です。面の上でシャトルを保持して運ぶことまで認める規定ではありません。
ライン際の判定は選手同士のセルフジャッジになる場面も多く、トラブルの原因になりがちです。判定の考え方やマナーはバドミントンのルールと点数の数え方もあわせてご確認ください。
※アウト判定・接触判定は審判または当事者の確認によります。大会・年度により運用が異なる場合があります。最新の競技規則・大会要項でご確認ください。
動作のフォルト|ネットタッチ・オーバーネット・妨害
シャトルの落下位置や接触だけでなく、プレーヤーの動作そのものがフォルトになるケースもあります。ネット際での攻防や、相手を惑わせる行為が対象で、無意識にやってしまいがちなものも含まれます。代表的なものは次のとおりです。
- ネットタッチ:インプレー中に、ラケット・身体・着衣でネットやその支持物に触れる。
- オーバーネット:シャトルがまだ相手コート側にあるうちに、ネットを越えて打つ。
- 相手の妨害:相手の正当なプレーを妨げる行為。
- 注意そらし:大声を出す・身振りをするなど、故意に相手の注意をそらす行為。
自分側で最初にシャトルを打ち、その一連の振り抜きでラケットがネットを越えることは認められます。ただし相手の正当なストロークを妨げたり、インプレー中にネットに触れたりすれば別のフォルトです。身体まで越えてよいという例外ではありません。
| 状況 | 判定 |
|---|---|
| 相手側のシャトルを越えて触れて打った | オーバーネットでフォルト |
| 自分側で打ち、フォロースルーで越えた | 相手を妨害せず、ネットに触れないラケットの振り抜きは可 |
| インプレー中にネットに触れた | ネットタッチでフォルト |
※動作のフォルトは審判の判断を伴う場面が多くあります。大会・年度により運用が異なる場合があります。最新の競技規則・大会要項でご確認ください。
紛らわしいケースの判断ポイント
ここまでの内容のうち、特に混同しやすいポイントを整理します。試合中に迷ったときの早見表として使ってください。
| 迷いやすいケース | 判断 |
|---|---|
| シャトルがネットに乗る・挟まる | ネット上に乗る・越えた後に挟まる場合:サービスはフォルト、返球後はレット |
| ラケットがネットを越えた | 自分側での最初の接触と、妨害・ネット接触の有無を確認する |
| 1回のスイングで枠とストリング部分に続けて当たった | 枠とストリング部分への連続接触は例外。保持して運ぶ打ち方は不可 |
| ネットに触れた | インプレー中はフォルト |
なお、サービスコートを間違えた(順番違い・コート違い)場合は、発覚した時点でラリーが終わってから訂正し、スコアはそのままにします(さかのぼった修正はしません)。この扱いはサービスコートの記事で詳しく紹介しています。
試合中の規則の適用に疑問があれば、次のサービス前に主審へ確認します。審判のいない練習では、事前に判定担当と確認方法を決めておきましょう。
※上記は代表的な整理です。大会・年度により運用が異なる場合があります。最新の競技規則・大会要項でご確認ください。
よくある質問
ネットに触れたら必ずフォルトになりますか?
インプレー中(シャトルが生きている間)に、ラケット・身体・着衣でネットやその支持物に触れるとフォルトになります。ラリーが完全に終わって決着がついた後に惰性で触れた場合は対象外と考えられますが、判断が微妙な場面は審判の裁量によります。※大会・年度により異なる場合があります。最新の競技規則・大会要項でご確認ください。
シャトルを打ち返すときにラケットが相手コート側へ出てしまいました。オーバーネットのフォルトですか?
自分側で最初にシャトルを打ち、その一連の振り抜きでラケットがネットを越えることは認められます。ただし相手の正当なストロークを妨げたり、インプレー中にネットに触れたりすれば別のフォルトです。身体まで越えてよいという例外ではありません。
1回のストロークでラケット面にシャトルが2回当たったらフォルトですか?
1回のスイングで枠とストリング部分に続けて当たる場合は例外です。シャトルを面に保持して運ぶ打ち方や、ペアで続けて打つことは認められません。
スピンサーブは今も使えますか?
サービス違反は採用方式に沿って判定します。固定高はシャトル全体が1.15m以下、代替の腰高方式では腰とラケット方向を確認します。足・リリースなどの詳細はサービス判定の記事へ進んでください。
シャトルがネットに乗ったり挟まったりしたら、フォルトですかレットですか?
サービスがネット上に止まる、または越えた後に網にかかる場合はフォルトです。返球後との違いはレットの条件で確認してください。
まとめ
- フォルトは失点になる反則で、サービス・シャトル・ラリー中・動作の4区分で整理できます。
- サービス違反は採用方式に沿って判定します。固定高はシャトル全体が1.15m以下、代替の腰高方式では腰とラケット方向を確認します。足・リリースなどの詳細はサービス判定の記事へ進んでください。
- ラリー中はライン外・天井壁接触・ボディタッチ・ホールディング・2度打ち・ペア連続ヒットに注意。1ストロークで枠とストリング部分に続けて当たる場合は例外です。
- 自分側で最初にシャトルを打ち、その一連の振り抜きでラケットがネットを越えることは認められます。ただし相手の正当なストロークを妨げたり、インプレー中にネットに触れたりすれば別のフォルトです。身体まで越えてよいという例外ではありません。
- サービスがネット上に止まる、または越えた後に網にかかる場合はフォルトです。返球後との違いはレットの条件で確認してください。
試合中の規則の適用に疑問があれば、次のサービス前に主審へ確認します。審判のいない練習では、事前に判定担当と確認方法を決めておきましょう。
この記事の内容は、アプリの「ルール・審判ハンドブック」でコート脇からオフラインで確認できます。