バドミントンのサービスオーバーとは?意味・主審のコールの言い方・ダブルスでサーブ権が移った後の立ち位置
先に押さえたいポイント
- サービスオーバー=ラリーに負けてサービス権が相手に移ること。ラリーポイント制では相手に1点も入る
- 主審は「サービスオーバー」とコールしてから、新しいサーバー側の点数を先に読む
- シングルスは点数が偶数なら右・奇数なら左から打つ
サービスオーバーはサーブ側がラリーに負け、権利が相手へ移ることです。得点の加算、主審のコール、次に誰がどこから打つかを整理します。
サービスオーバーとは|サービス権が相手に移ること
サービスオーバーとは、ラリーに負けたことでサービス権(サーブを打つ権利)が相手側に移ることです。バドミントンではサーブを打つ側を「サービス側(サーバー)」、受ける側を「レシーブ側(レシーバー)」と呼びますが、レシーブ側がラリーに勝つと、次のラリーからはレシーブ側がサーブを打ちます。この切り替わりがサービスオーバーです。
| ラリーに勝った側 | 得点 | 次のサーブ |
|---|---|---|
| サービス側 | サービス側に1点 | そのままサービス側が続けて打つ |
| レシーブ側 | レシーブ側に1点 | サービスオーバー。レシーブ側だった人(ペア)が打つ |
「サービスオーバー=相手がラリーに勝って、次は相手のサーブ」。この一文だけ覚えておけば、まず困りません。
ラリーポイント制では「1点+サービスオーバー」
現行のバドミントンはラリーポイント制で、サービス側・レシーブ側のどちらがラリーに勝っても、勝った側に必ず1点が入ります。したがってサービスオーバーが起きるときは、必ず「レシーブ側に1点」もセットで入ります。
ひと昔前の「サービスポイント制」(15点制)では、サービス側が勝ったときだけ点が入り、レシーブ側が勝ってもサービス権が移るだけで点は入りませんでした。経験の長い方が「サービスオーバーは点にならない」と言うことがあるのはこの名残で、今のルールでは必ず1点入ります。
点数の数え方全体(21点制のデュース・上限30点・2027年からの15点制)はバドミントンの点数は何点まで?で解説しています。
ラリーポイント制=「どちらが勝っても1点」。レシーブ側が勝てば「1点+サービスオーバー」です。
主審のコールの言い方|「サービスオーバー」の後はサーバー側から
主審がいる試合では、サービス権が移ったときに主審が「サービスオーバー」とコールし、続けて新しいサーバー側の点数を先に読み直します。スコアは常に「サーバー側→レシーバー側」の順で読むのがルールなので、サービスオーバーが起きると読む順番が入れ替わります。
| 状況 | スコア(サーバー側-レシーバー側) | 主審のコール |
|---|---|---|
| Aがサーブして得点 | A 3 - B 2 | 「スリー、ツー」 |
| Aがサーブして失点(Bに1点、サーブ権がBへ) | B 3 - A 3 | 「サービスオーバー、スリーオール」 |
| Bがサーブして得点 | B 4 - A 3 | 「フォー、スリー」 |
| Bがサーブして失点(Aに1点、サーブ権がAへ) | A 4 - B 4 | 「サービスオーバー、フォーオール」 |
主審のコール全体の流れ(トス→「ラブオール、プレー」→インターバル→試合終了)は主審のやり方とコール一覧にまとめています。主審がいない草大会では、サーブを打つ人が自分で「サービスオーバー」と言ってからスコアをコールすると、相手とのスコア確認がスムーズです。
シングルス|偶数なら右・奇数なら左から
シングルスはサーバーが1人なので「誰が打つか」で迷うことはありません。確認するのはどちらのサービスコートから打つかだけです。
- サービス権を得た側の点数が0または偶数なら、右のサービスコートから打つ
- サービス権を得た側の点数が奇数なら、左のサービスコートから打つ
例:自分がレシーブ側で3-3からラリーに勝つと、自分は4点になりサービス権を得ます。4は偶数なので右から打ち、相手はその対角で受けます。
ダブルス|サービスオーバーで左右の担当は入れ替えない
ダブルスで一番混乱するのがここです。結論から言うと、サービスオーバーの直後は、どちらのペアも立ち位置を替えません。サービス権を得たペアの点数が偶数なら「右サービスコートを担当する人」、奇数なら「左サービスコートを担当する人」がそのままサーブを打ちます。
| 場面 | 立ち位置 | サーブする人 |
|---|---|---|
| サービス側が得点した | サービス側のペアだけ左右を入れ替える | 同じ人が続けて、逆のコートから打つ |
| レシーブ側が得点した(サービスオーバー) | 直前のサービス時の左右の担当を保つ | 新サービス側の点数が偶数なら右にいる人、奇数なら左にいる人 |
自分たちがサービスをして得点した場合だけ、そのペアの左右の担当を入れ替えます。レシーバーはサーバーの対角側の担当者です。レシーブ側自身の点数の偶数・奇数では決まりません。ラリー中は自由に動けるため、終了時に立っている場所から担当を決め直さないでください。
迷ったら「自分たちの点数が偶数なら右にいる人、奇数なら左にいる人がサーブ」。サービスオーバーで位置を替える必要はありません。
よくある混乱と、間違えたときの訂正ルール
- サービスオーバーのたびに左右を入れ替えてしまう:入れ替えるのは「サービス側が得点したとき」だけです。サービスオーバーでは動きません。
- 前のサービス時の配置を忘れる:ラリー中の移動位置ではなく、直前のサービス時に誰が左右を担当していたかをたどります。そこに新しいサービス側の点数を当てはめます。
- スコアを言わずに打ってしまう:主審がいない試合では、サーブ前に「サービスオーバー、◯対◯」と声に出すと、相手とスコアのずれを防げます。
サーバーやサービスコートを間違えたことに気づいたら、ラリーが終わってから訂正します。気づくまでに入った点数はそのまま有効で、正しいサーバー・正しいコートに戻してプレーを続けます。主審がいる試合では主審が訂正を指示します。
ダブルスの立ち位置はスコアシートに「サーバー(S)・レシーバー(R)」を記録すると追いやすくなります。書き方はスコアシートの書き方【ダブルス編】を参照してください。
よくある質問
サービスオーバーになると点数は入りますか?
入ります。現行のラリーポイント制では、サービス側・レシーブ側のどちらがラリーに勝っても勝った側に1点が入ります。レシーブ側が勝った場合は、1点が入ると同時にサービス権が移る=サービスオーバーです。旧サービスポイント制ではサービスオーバーでは点が入りませんでしたが、今は必ず1点入ります。
主審は「サービスオーバー」をどのタイミングで言いますか?
ラリーが終わってレシーブ側の得点が確定した直後です。「サービスオーバー」とコールしたあと、新しいサーバー側の点数を先に読みます。例:サーバーが3-2で失点した場合は「サービスオーバー、スリーオール」です。
ダブルスでサービスオーバーになったら誰がどこから打ちますか?
サービス権を得た側の点数が0または偶数なら右サービスコートにいる人、奇数なら左サービスコートにいる人がサーブします。サービスオーバー直後は誰も立ち位置を替えません。直前のサービス時の左右の担当を保ちます(ラリー終了時の立ち位置を固定する意味ではありません)、点数の偶数・奇数に当てはまる側の人が打ちます。
サービスオーバー後にサーブする人を間違えたらどうなりますか?
気づいた時点でラリーが終わってから訂正します。間違いが分かった時点までに入った点数はそのまま有効で、正しいサーバーと正しいサービスコートに戻してプレーを続けます。主審がいる試合では主審が訂正を指示します。
シングルスのサービスオーバーで注意することはありますか?
シングルスはサーバーが1人なので「誰が打つか」で迷うことはありません。サービス権を得た側の点数が偶数なら右、奇数なら左から打つ、というコートの位置だけ確認すれば十分です。
まとめ
- サービスオーバー=ラリーに負けてサービス権が相手に移ること。ラリーポイント制では相手に1点も入る
- 主審は「サービスオーバー」とコールしてから、新しいサーバー側の点数を先に読む
- シングルスは点数が偶数なら右・奇数なら左から打つ
- ダブルスはサービスオーバー直後に直前のサービス時の左右の担当を保つ。点数の偶数・奇数に対応する側にいる人がサーブ
- 間違えたらラリーが終わってから訂正。それまでの点数はそのまま有効
サービスオーバーとサービスコートの関係は、頭で理解するより試合で数回経験するほうが早く身につきます。スマートスコアのアプリ「ルール・審判ハンドブック」にはこの内容も収録しているので、コート脇で迷ったときにご活用ください。
この記事の内容は、アプリの「ルール・審判ハンドブック」でコート脇からオフラインで確認できます。