バドミントンのルール・審判ハンドブック|アプリの使い方
「今のはレット?フォルト?」「サービスオーバーのあと、スコアはどっちから読むんだっけ」——ルールで迷う場面は、たいてい体育館の中で、しかもコートを止めたまま起こります。手元にルールブックは無く、検索しても出てくるのは長い解説記事ばかり。その場で必要なのは、答えが載っている1画面だけです。
スマートスコアの「ルール・審判ハンドブック」は、得点・サービス・フォルト・レット・コート・コール文言・審判の役割の7カテゴリを、ホームから2タップで引けるようにまとめた機能です。現行の21点制と2027年1月4日から施行される新15点制の両方に対応し、気温から番手を提案するシャトル番手早見表も同じ画面から使えます。この記事では、何が引けるのかと開き方を、実際の画面で解説します。
この機能はダウンロード無料・基本機能無料で使えます。
体育館でルールに迷うのはどんなとき?
サークルの練習でも草大会でも、判断に困る場面はだいたい決まっています。
- シャトルがネットに挟まった:やり直しなのか、失点なのか。
- サービスの高さやラケットの向きが怪しい:どこまでがセーフなのか。
- サービスのコートを間違えて始めてしまった:気づいた時点でどう処理するのか。
- 敗者審判で主審に入った:試合開始のコールが出てこない。
- 線審を頼まれた:イン・アウト・見えなかったときの合図が分からない。
どれも「一度は調べたことがある」内容ですが、次に必要になるのは半年後だったりします。覚えておくより、その場で開ける場所を1つ決めておくほうが現実的です。ハンドブックは、そのための引き出しとしてアプリの中に置いています。
ハンドブックは読み物ではなく、引くための画面として作られています。カテゴリを選ぶ→該当の項目を見る、の2段で答えにたどり着ける構成です。じっくり読んで理解したいときは、この記事の関連記事に挙げた解説記事のほうが向いています。
ハンドブックで引ける7カテゴリは?
開くと、7つのカテゴリが一覧で並びます。迷った内容に近いものを選ぶと、そのカテゴリの中身が開きます。
| カテゴリ | 主な内容 |
|---|---|
| 得点と試合の流れ | 21点制、デュース、インターバル、チェンジエンズ、トス、大会独自ルール |
| サービスのルール | 高さ1.15m、左右の決まり、シングルス/ダブルスで使う範囲、スピンサーブ禁止(2025年5月1日〜)、コート間違い |
| フォルト | サービスのフォルト、ラリー中のフォルト、動作のフォルト、紛らわしいケースの早見表 |
| レット | やり直しになる7つの代表ケース、レット後の処理、フォルトとの違い、ネット挟まりの判定分岐 |
| コートとライン | コートの寸法、シングルス/ダブルスで使う範囲の違い |
| 審判のコール文言 | 試合開始から終了までの流れ順のコール、スコアコールの原則、初主審が押さえる4点 |
| 審判の役割 | 主審・サービスジャッジ・線審の分担、線審の3ジェスチャー、敗者審判/セルフジャッジ |
「レット」と「フォルト」が別カテゴリな理由
現場でいちばん多い迷いが、この2つの切り分けだからです。とくにシャトルがネットに挟まったケースは、サービス時とラリー中で判定が分かれます。ハンドブックではレットのカテゴリの中に判定の分岐を置いているため、「挟まった」という状況から入って答えにたどり着けます。それぞれの詳しい考え方はレットとは?やり直しになる場面とフォルトの違いとフォルト(反則)一覧で解説しています。
審判は「コール」と「役割」で分けている
主審を任されたときに必要なのは進行の順番、線審を頼まれたときに必要なのは合図の出し方で、必要な情報がまったく違います。そのため「審判のコール文言」(時系列)と「審判の役割」(分担とジェスチャー)を別のカテゴリにしています。敗者審判やセルフジャッジで運営する場合の考え方も、役割のカテゴリに入っています。
21点制と新15点制、どちらで見られる?
両方です。「得点と試合の流れ」のカテゴリに、現行の21点制と、2027年1月4日から施行される新しい15点制を並べた対比表があります。
| 項目 | 現行(21点制) | 新制度(15点制・2027年1月4日施行) |
|---|---|---|
| 1ゲームの点数 | 21点先取 | 15点先取 |
| デュース | 20対20から | 14対14から |
| 上限点 | 30点 | 21点 |
| ゲーム数 | 3ゲームマッチ | 3ゲームマッチ(維持) |
施行日をまたぐ時期は、大会によってどちらの方式で行うかが分かれることが想定されます。同じ画面で見比べられるようにしているのは、「この大会はどっちだったか」を確認する場面が増えるためです。
実際に採用される方式は大会要項の記載が優先されます。ハンドブックはBWF・日本バドミントン協会の競技規則の代表的な運用をまとめたもので、大会や年度によって運用が異なる場合があります。アプリの画面内にも同じ注意書きを表示しています。制度そのものの解説はバドミントンのルールと点数の数え方にまとめています。
シャトルの番手は何番を使えばいい?
ハンドブックの中には、ルールとは別枠のツールとして「シャトル番手早見表」が入っています。画面を開くと(位置情報の許可のうえで)現在地の気温を自動取得し、その気温に合う番手を提案します。気温はスライダーで手動調整もできるので、体育館の体感に合わせて動かせます。
番手と適正温度帯は、ヨネックス公式の温度別適正分類表にもとづいています。記事内にも同じ内容を再掲します。
| 番手 | 適正温度帯 | 海外メーカーのスピード表記 |
|---|---|---|
| 1番 | 33℃以上 | 75 |
| 2番 | 27〜33℃ | 76 |
| 3番 | 22〜28℃ | 77 |
| 4番 | 17〜23℃ | 78 |
| 5番 | 12〜18℃ | 79 |
| 6番 | 7〜13℃ | — |
| 7番 | 7℃以下 | — |
画面には、メーカーごとの違いについての解説も付いています。日本の体育館では3番・4番が定番であること、同じ番手でも製品によって飛びは変わること、大会では要項の指定が最優先であること、標高が高い会場では小さめの番手が合うことがあること——このあたりは表の数字だけでは判断できない部分です。
自動取得されるのは屋外の気温です。空調の効いた体育館や、真夏に閉め切った体育館では実際の温度と差が出るため、そのまま鵜呑みにせずスライダーで調整してください。番手の考え方そのものはシャトルの種類と選び方で解説しています。
ハンドブックはどこから開く?
ホーム画面のクイックアクションの「ルール」から開きます。クイックアクションは5個ずつ2段、合計10個が並んでおり、マップ・組み合わせ・タイマー・ガット管理・コスト管理・動画カット・戦略ボード・試合記録・パターン練習・ルールが揃っています。
以前は「ツール」タブに機能が並んでいましたが、ホームのクイックアクションに統合されました。試合の合間に開くことを考えると、タブを切り替えてから探すより、ホームから直接タップできるほうが速いためです。OSのホーム画面ウィジェットのクイックアクションも同じ10個に拡張されているため、アプリを開く前の1タップで到達することもできます。
アプリ全体でできることはスマートスコアの使い方|全機能でできることまとめで一覧にしています。
よくある質問
ルール・審判ハンドブックはどこから開きますか?
ホーム画面のクイックアクションにある「ルール」から開きます。クイックアクションは5個ずつ2段の合計10個が並んでおり、その中の1つです。目的のカテゴリを選ぶと、そのカテゴリの中身が表示されます。
2027年から始まる15点制にも対応していますか?
対応しています。「得点と試合の流れ」のカテゴリに、現行の21点制と、2027年1月4日から施行される新しい15点制(15点先取・14対14からデュース・上限21点・3ゲームマッチは維持)を並べた対比表があります。移行期は大会ごとにどちらの方式かが分かれるため、両方を同じ画面で見比べられる形にしています。
書かれている内容と大会のルールが違うときはどうすればいいですか?
大会要項の記載が優先されます。ハンドブックはBWF・日本バドミントン協会の競技規則の代表的な運用をまとめたもので、大会や年度によって運用が異なる場合があるため、最新の競技規則と大会要項を必ず確認してください。この注意書きはアプリの画面内にも表示されます。
審判が初めてでも使えますか?
「審判のコール文言」のカテゴリは、試合開始から終了までの流れの順に並んでいるため、上から追えばそのまま進行の順番になります。スコアコールの原則と、初めて主審をする人が押さえる4点もまとめてあります。主審・サービスジャッジ・線審の分担や、線審の3つのジェスチャーは「審判の役割」のカテゴリにあります。
シャトルの番手は気温を手で入れ直せますか?
できます。シャトル番手早見表を開くと位置情報の許可のうえで現在地の気温を自動取得しますが、スライダーで気温を手動調整することもできます。自動取得されるのは屋外の気温のため、体育館の中の実際の気温とはズレることがあります。その旨の注意もアプリ内に表示されます。
番手はメーカーが違っても同じ数字で選べますか?
同じ番手でも製品によって飛びは変わります。早見表には海外メーカーのスピード表記との対応(1番=75、2番=76、3番=77、4番=78、5番=79)も表示され、日本の体育館では3番・4番が定番であること、標高が高い会場では小さめの番手が合うことがあることなども解説しています。大会では要項の指定が最優先です。
まとめ
- ルール・審判ハンドブックは、得点/サービス/フォルト/レット/コートとライン/コール文言/審判の役割の7カテゴリ。
- 現行の21点制と、2027年1月4日施行の新15点制(15点先取・14対14からデュース・上限21点)を対比表で見比べられる。
- 審判は「コール文言」(試合の流れ順)と「役割」(分担とジェスチャー)に分かれ、初主審が押さえる4点もある。
- シャトル番手早見表は、現在地の気温を自動取得して番手を提案。スライダーで手動調整もできる。
- 開き方はホームのクイックアクション「ルール」。OSのホーム画面ウィジェットからも同じ10個にアクセスできる。
ルールそのものをじっくり理解したいときは、ルールと点数の数え方・フォルト一覧・レット・主審のやり方の各記事が詳しいです。ハンドブックは、その内容を体育館で引くための短縮版と考えてください。
本記事の機能・画面構成は、スマートスコア(iOS / Android)の実装にもとづきます(2026年8月時点)。ハンドブックの内容はBWF・日本バドミントン協会の競技規則の代表的な運用をまとめたものです。番手の適正温度帯はヨネックス公式の温度別適正分類表にもとづきます。
※画面は開発環境のもので、実際の表示は端末・バージョンにより異なります。※ルールの運用は大会・年度により異なる場合があります。実際の試合では最新の競技規則および大会要項を必ずご確認ください。※シャトルの番手は会場の環境や製品により最適解が変わるため、表の数値は目安です。